概要とねらい
山形県高畠町に暮らすユニークな方々と生活を共にすることで、「暮らし、なりわい、コミュニティ」を体験してもらう取り組みです。高畠町の新しい関係人口創出や学生との地域交流を形作るためのプログラムとして実施しました。
ホームステイ&インターンというイメージで実施し、農業以外の地域の事業者とも連携し、沢山の人に来てもらうより、なるべく深い繋がりを求めている方向けに1週間以上の滞在型の交流事業としています。
今回の取り組みのターゲットは20代〜30代、学生を中心にフリーランスなど、単身でこの先のライフスタイルを模索している方としました。なお、新型コロナウイルス対策として参加者のみなさんには抗原検査キットを事前に郵送し、健康チェックを行っていただいた上で参加いただきました。
プログラム概要
令和4年2月14日(月)~3月12日(土)
参加者人数 (総計23名、うち2名は2週間滞在)
1週目 5名 2月14日(月)~19日(土)
2週目 7名 2月21日(月)~26日(土)
3週目 7名 2月28日(月)~4日(土)
4週目 6名 3月7日(月)~12日(土)
2つの滞在先と6つのインターン先を設けてプログラムを実施しました。
・滞在先
1週目 ギルドハウス高畠4名 エビスヤ1名
2週目 ギルドハウス高畠4名 エビスヤ3名
3週目 ギルドハウス高畠4名 エビスヤ3名
4週目 ギルドハウス高畠4名 エビスヤ2名
▼滞在先詳細はこちら
ギルドハウス高畠:ホームステイ先。
エビスヤ:旅館。
・インターン先
1週目 たかはたオーガニックラボ&anechan2名 高畠熱中小学校2名 エビスヤ1名
※豪雪などが重なりたからぼのプログラムへanechanの方も合併して実施
2週目 たかはたオーガニックラボ&anechan3名 高畠熱中小学校2名 エビスヤ2名
※豪雪などが重なりたからぼのプログラムへanechanの方も合併して実施
3週目 たかはたオーガニックラボ2名 高畠熱中小学校1名 エビスヤ2名
スモークハウスファイン1名 くだもの畠1名 anechan1名
4週目 たかはたオーガニックラボ2名 高畠熱中小学校2名 エビスヤ2名
▼インターン先詳細はこちら
たかはたオーガニックラボ:元祖有機農業の精神を受け継ぐ新しい農業団体
anechan:活躍の場を広げていくというビジョンを掲げる農業女子会
高畠熱中小学校:2015年より始まった廃校再生のプロジェクト
エビスヤ:全国でも珍しいペットと一緒に米沢牛を味わう宿
スモークハウスファイン:地元産食材にこだわり無添加のハムソーセージを製造
くだもの畠:農家4人で立ち上げた農業法人
プログラムの流れ
月曜日は入れ替え日とし、基本的に火曜日〜金曜日はインターンの日になります。土曜日は参加者同士の交流会。日曜日はお休みとしてフリー時間としています。
熱中小学校で取り組みの紹介やガイダンス
熱中小学校の課題に取り組む様子
熱中小学校校長先生と意見交換


←Anechan大野さんとスノーシューで雪の圃場見学 →地元TV局でインタビューを受ける様子
ギルドハウスで小林さんを交えて課題ついてディスカッション
たからぼの課題、地域提携型農業や学校給食について
Anechanの課題、女子大生にオリジナルぶどうジュースのプロデュースしてほしい
くだもの畠での剪定作業について語る様子
スモークハウスファインの肉を捌く様子の紹介
エビスヤでのフォトスポット制作の紹介
熱中小学校課題、学生版の熱中小学校の取り組みの発表
冬の夜に焚火で集まる
高畠町青年会議所主催の雪板イベントへ参加
熱中小学校生徒、関係者を交えてカレー作りイベントへ参加
学校近くにて雪遊びの後
参加者のコメント(一部抜粋)
①まずは、このような状況の中、受け入れてくださりほんとにありがとうございました!
1週間という短い期間の中でも多くの学びを得ることができました。地域や仕事のことだけでなく、色んな方との交流を通して自分自身を知る機会になり、自分の中で1番の学びとなりました。また、観光とは違う、人との距離感の近さや自分自身と向き合う経験ができるのが地域インターンの魅力なのかなと思いました!
今回のインターン経験を通して、将来や自分自身としっかり向き合っていきたいと思います!
②1週間のインターンを通して地域内の人同士の繋がりを実感することができました。私の地元ではなかなか味わえない体験でしたし、このコロナ禍で交流がより失われつつある環境において、自分が勝手にそういった繋がりのあたたかさを追い求めていたことにも気づくことができました。今回の貴重な体験を今後に活かしていきたいと思います。
③インターン先では「高畠町におけるオーガニック給食の実現」というテーマに沿って活動し、農家さんのお手伝いをしたり地域の実情を伺ったりする機会も頂きました。
活動を通じて、地域の歴史や人々の間に、温もりともしがらみとも呼べる繋がりを感じ、科学的視点で議論を積み上げがちな大学の勉強からは見えにくい実情を垣間見たように思います。また行政を、働きかける対象として身近に感じた点も新鮮でした。
④誰のための地域おこしなのか、誰がどのような思いで関係しているのか、漠然と捉えていたものを、町の多様な立場の方々との交流を通じて、自らの五感で感じ考え活動できたことは代え難い経験です。貴重な機会をありがとうございました!
⑤山形県の高畠に1週間滞在しました。インターンで地域の課題に挑みながら、ホームステイ先では仲間と一緒に芋煮など伝統料理をいただいたり毎日のように温泉に行ったり星空を見ながらテントサウナに入ったりしました!雪国に長期滞在した事がなかったのですが、1週間の滞在は異国に行ったように様々な収穫がありました。ただの観光では味わえない地域の方との濃密な関係を築きたい方にオススメです!
受け入れ側のコメント(一部抜粋)
①エビスヤ旅館(代表 井田和志氏)
こういった取り組みで学生を受けいれるのは初めてだったので、手探りで進めていく事となり、やっていく中で私自身の課題と学生の皆さんへ何をしてもらうべきか見えてきた。学生ならではの視点があったり、もっている情報量がとても多かったりと、今回のような取り組みは地域にとっても貴重度だと感じます。受け入れをしてみてとても有意義だったので、ぜひ一年を通してやってほしいです。
②たかはたオーガニックラボ(代表 小林温氏)
直接受入れせず課題の出題者として参加しましたが、まず今の学生世代の社会課題解決に取り組みたいという傾向がリアルにみられて感心しました。一週間という短期間で課題に関しプレゼンする姿にも時代を感じたし、この子達と同時代人として一緒に課題解決に当たることに希望を感じると同時に、逆にこちらが課題を整理出来ていないと役割を果たせないと感じて刺激になりました。でも、現場でのインターンの感想は、リアルならではの学生の気付きや感動があったようなので、お互いに良い企画だと思いました。
●学生交流事業の新しい可能性
今回の取り組みを通じて23名の学生が高畠に滞在いただきました。参加者のみなさんから感想コメントをいただきましたが、「また来たい」、「今回の経験で多くの気づきを得た」、「やりたいことが少し見えてきた」というような声も多くあり価値ある取り組みである事を感じたところです。特に1週間の滞在型の取り組みであったこともあり参加者同士での繋がり、地域の色んな方との繋がり、自然や風土への繋がり、色んな形で地域とのご縁を感じるような取り組みとなりました。また地域の課題に向き合っていただく取り組みは、自分のアイディアやかかわったことがどのように反映されていくか気になったり、自分自身も積極的に実現に向けて協力していったりしたいという声もありこういった部分にも可能性を感じました。「学生を中心とした関係人口の創出」や「新しい地域交流の形づくり」という当初の目的について達成すると共に新たな展開についても期待できる取り組みとなりました。
自治体様を募集しております
大学の授業もオンライン授業が多くなり、生徒同士の密な交流が少ない中でこうして地域で多様な価値観と年代の人と実際に交流することの機会がありがたいし、価値が高まっております。
今回の取り組みにおいて、学生の滞在拠点を普段あまり使われていない空き家を使って実施するといった応用も検討できます。他にも、地域の課題を構想するだけではなく、実行につなげる起業支援・事業継承などのプロジェクトへの展開などできれば大変嬉しく思います。お気軽にご相談ください。
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